弟子の関与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 06:14 UTC 版)
「ブルックナーの版問題」の記事における「弟子の関与」の解説
二つめの背景は、弟子の関与である。ブルックナーの楽曲が最初に出版される際、弟子たちが手を加えることが多かった。その規模は楽曲によって異なり、細かい校訂レベルのものもあったが、一部の曲では、長大すぎるために演奏機会に恵まれなかった師の作品を世に出そうと、弟子が大掛かりにカットを加えオーケストレーションの変更をしたりもした。このほか、作曲者の改訂に助言・意見することもしばしばあったとされる。これら初版譜は、特に交響曲第5番と第9番でブルックナーのオリジナルとの乖離が大きい。 のちに校訂・出版される「原典版」は、その弟子たちの加筆部分を明らかにすると共に排除し、ブルックナーの本来作曲しようとしたものを明らかにすることを目指したものであった。
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