弓 (楽器)
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音楽において弓(ゆみ)とは、擦弦楽器で弦をこするための器具を言う。
ふつう、木製の棹に馬尾毛を張って用いる。楽器により、短いものでは10センチ程度から、長いものでは日本の胡弓の1メートル近いもの (棹の長さ) まで、様々な長さがある。また、馬尾毛以外にガット、麻糸、シュロ毛を用いるものもある。
現代のヴァイオリン属の楽器にあっては、木で作られ、両端に馬の尾の毛を渡して張力を持って張っているが、その木の形は武器の弓のようなC字形ではなくΣ字のように逆向きに湾曲している。現在のスタイルになるまでに、イタリアのコレッリが毛を強く張るよう改良し、更にタルティーニ、19世紀フランスのトゥールトなどにより改良が加えられ、完成された。
木材の材質には、良質の弓にはブラジルボク(フェルナンブコ・フェルナンビーコ・ペルナンビーコなどとも)が使われる。ただし良質の木材は近年枯渇気味といわれ、近年では炭素繊維強化プラスチック製の弓が増えつつある。
より古い楽器や西洋以外の擦弦楽器の弓はC字形をしているものが多い。
和楽器である胡弓の弓は非常に長く、また毛の量が多く、しかも緩やかに張る。弓の棹は逆向きにやや反っている。これは江戸時代初期の音楽家八橋検校の改良によるもので、その後は更に長くなった。八橋による改良以前は短く少量の毛を強く張っていた。現在でも民謡で用いる胡弓ではそのような弓を使用する。
馬の尾の毛の部分で楽器の弦をこするが、毛だけでは摩擦力が不足するため、松脂を塗る。
なお、弦楽器のほか、ヴィブラフォンの音板や、鋸や釘を弓でこすって演奏する音楽もある。
関連項目
- ボウイング - 擦弦楽器の奏法。
- ギターのボウイング奏法
- 楽弓 - それ自体音を出す一種の弦楽器。
「弓 (楽器)」の例文・使い方・用例・文例
- 背中を弓形に曲げる
- 弓を引き絞る
- 弓矢
- 弓を引く
- 弓で矢を射る
- 弓の達人は弓を引いた
- 弓のこを使って、板を大きさに切る。
- 与一の弓は扇の真ん中に矢を放った。
- 京劇では胡弓が馬のいななきの音を作る。
- バリスタは石弓形の古代の軍事用の攻城兵器である。
- 彼の家系は古くから弓師としてアーチェリーの弓を製造してきた。
- 彼は弓で矢を射ました。
- 私に起こった最も衝撃的なことは重い弓をひいて肩を痛めたことです。
- 私は今年の5月から弓道を始めました。
- 私にとって弓道を練習することは楽しいです。
- ここにはプールや弓道場やジムなど、沢山の施設があります。
- そして、これからも弓道部の一員としてもっと上を目指したいです。
- 私は弓道部に所属しています。
- 私の父と母と姉は弓道をやっていました。
- 私は高校生になったら、弓道をやろうと思っています。
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