弁護士による職務上請求の制度趣旨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 08:15 UTC 版)
「職務上請求」の記事における「弁護士による職務上請求の制度趣旨」の解説
弁護士による職務上請求制度の趣旨は次のとおりである。 個人情報・プライバシー尊重の機運の中、こうした情報は原則として本人の委任状がなければ第三者が取得することはできない。弁護士がその職務を遂行するに当たっては、事実関係の確認のためや、各種の法的申立てを行うに際して添付資料とする目的などのため、依頼者や関係者の住民票や戸籍謄本を取得することが度々必要となるのであり、依頼者以外の者の委任状を求めるという不可能を強制していては弁護士制度そのものが成り立たない。そのため、弁護士という職業に対する公的な信頼を基礎として、法定の要件を満たした場合に限り、委任状がなくとも取得を許す制度が設けられたのである。
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