建築史上の意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 01:31 UTC 版)
わび茶を信奉する十六世紀の茶人が民家を芸術の原形として関心を持ち、その中に寂びた美をみつけて芸術という高さにまでに昇華させ、茶室建築と数寄屋建築を生みだすにいたった。 最小の空間の中に豊かな広がりが与えられており、いっぽうで茶事に関わる細やかな約束事(床や炉・畳の配置など)もあって、濃密な日本建築の特色あるジャンルになっている。 茶室という特化した空間を生み出すために従来の書院造の格式や決まりごとから解放されて、自由な発想でさまざまな建材を使い、アイデア豊かな建築を生み出せるようになった。 住宅建築に影響を与え、いわゆる数寄屋造りを生んだ。
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