平群神社 (桑名市)とは? わかりやすく解説

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平群神社 (桑名市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 05:38 UTC 版)

平群神社
所在地 三重県桑名市志知3693
位置 北緯35度3分5.5秒 東経136度36分50秒 / 北緯35.051528度 東経136.61389度 / 35.051528; 136.61389 (平群神社 (桑名市))座標: 北緯35度3分5.5秒 東経136度36分50秒 / 北緯35.051528度 東経136.61389度 / 35.051528; 136.61389 (平群神社 (桑名市))
主祭神 平群木菟宿禰
社格 延喜式内社(旧社格:郷社
例祭 10月11日、12日
地図
平群神社
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平群神社(へぐりじんじゃ)は、三重県桑名市志知に鎮座する神社である。延喜式内社で、旧社格は郷社(明治三十三年村社より格上げ)。

由緒

創建年代は、不詳。平群山(又は、ちげの山)という、古墳ではないかともみられている山の東斜面に鎮座する[1]祭神は、平群氏族の祖である木菟宿禰(づくのすくね)。日本書紀によると、仁徳天皇と同日に生まれたと記されている。

また、平群神社は、平群山自体が神であり山岳崇拝とも記されている[2][3]。宿禰の後裔が味酒臣(うまざけのおみ)の性を賜り、伊勢国に移り、この地に定住して祖神を祀ったと言われている。合祀の祭神は、木菟宿禰の父の武内宿禰天照大神大己貴命素戔嗚命大山津見命倭建命(明治四十三年、櫛田神社と合祀)。

この地は、倭建命の御駐足の跡と伝えられており[4]倭建命の御歌「いのちのまたけむ人はたたみこもへくりの山のくまかしか葉をうすにさせその子[5]」を刻んだ石碑が、境内奥には倭建命の足洗池と伝えられる池があり、「平群池の白サギ」など多くの伝説[6]も残っている。また、背後の平群山は、古代神奈備の遺跡である[7]

平群神社に隣接して「平群沢ため池公園」があり、倭建命の銅像が立てられている。

なお、木菟宿禰は奈良県平群町に鎮座する平群坐紀氏神社の祭神の平群木菟宿禰と同一であると考えられる[8][9]。また、社殿は、平群町の平群神社の本殿を模したとも言われている。平群町の平群神社は、元は平群氏の祖を祀っていたと考えられるが現在は大山祇神が祭神である[10]安房国(千葉県)の平群郡(江戸時代)や、筑前国(福岡県)の平群郷、日向国(宮崎県)の平群郷、伊予国(愛媛県)味酒郷も平群氏と関係していると言われている[11]

境内

  • 本殿は神明造。拝殿と社務所がある。

例祭

  • 10月11日と12日の2日間。

アクセス

  • JR・近鉄桑名駅から福王山方面行き、八風バス20分平群神社前下車。

脚注

  1. ^ 山からは、土器・土師器(はじき)・須恵器が発見されており遺跡としても注目されている。
  2. ^ 平群神社”. 2024年4月15日閲覧。
  3. ^ 『桑名市史』。 
  4. ^ 平群神社”. 2024年4月15日閲覧。
  5. ^ 命の無事な者は、いくえにも連なる平群山(大和国平群村)の大きな樫の木の葉を、かんざし(当時の魔除け)として挿すがよいという意味の望郷の歌であると同時に思国歌(くにしのびうた:国土をたたえる歌)です。また、私は助からないのでという意味も込めた遺言であるとも言われています。
  6. ^ 桑名の伝説”. 2024年4月14日閲覧。
  7. ^ 平群山/志知遺跡(三重県桑名市)”. 2024年4月15日閲覧。
  8. ^ 特選神名牒”. 2024年4月14日閲覧。
  9. ^ 特選神名牒”. 2024年4月15日閲覧。
  10. ^ 平群氏が大山祇神を信仰していたという説もある。
  11. ^ 平群郷”. 2024年4月18日閲覧。

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