左手のピッツィカート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/27 03:31 UTC 版)
「ピッツィカート」の記事における「左手のピッツィカート」の解説
ヴァイオリンの場合、ピッツィカートは弓を持つ右手で弦をはじくことが普通である。 しかし、イタリアのヴァイオリニストであり作曲家のパガニーニは、本来は弦を押さえる左手で弦をはじくという「左手のピッツィカート」を導入した。これにより左手のピッツィカートを伴奏に右手で弓で弾くという高度なヴァイオリンの奏法が誕生した。右手のピッツィカートよりも固めの音色である。素早い速さで連続して左手ピッツィカートをしながら滝のように下降するアルペッジョ・ディ・ピッツィカーティと呼ばれる奏法もある。隣接した指ではじくことにより音高は開放弦に限らず自由に得られるが、連続した素早い上行はほぼ不可能である。楽譜上の左手のピッツィカートの記譜はまず「pizz.」を書いた上で音符の上に+印をつける。
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