岸壁の水深
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 01:08 UTC 版)
岸壁の水深が大きくなるほど、喫水の深い、より大型の船舶を係留することができる。総トン数が2000tクラスの小さな船舶であれば、水深4.5m程度の岸壁に係留するのが通常であり、小船舶を大水深の岸壁に係留しても、人や貨物の積み卸しができない。港湾全体を見た場合、ほとんどの岸壁は水深10m程度までであるが、現代の国際物流で中心的な役割を担い、船型大型化が著しいコンテナ船が着岸するコンテナ船用岸壁では、水深12m以上が求められる。 現在、アジア-北米・欧州を結ぶ長距離基幹航路に就航する大型コンテナ船が利用するコンテナ埠頭コンテナターミナルの岸壁水深は、水深15-16m程度の規格が一般的である。日本でこの規格に適合するコンテナターミナルを有する港湾は五大港(東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港)、清水港、北九州港がある。
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