岡田野水とは? わかりやすく解説

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岡田野水

おかだやすい

(~寛保3(1743)年3月22日

とも。尾張名古屋呉服豪商町役人通称は佐右次衛門本名岡田行胤。芭蕉が『野ざらし紀行』の旅で名古屋逗留したとき(1684年)の『冬の日同人。そのころ野水27歳男盛りであった。しかし、この直後に妻と死別したらしい。 『阿羅野』に多く採られているように、湖南門人去来など上方門人との交流も盛んであった

野水の代表作

はつ雪のことしも袴きてかへる(『冬の日』)

蛙のみきゝてゆゝしき寝覚かな(『春の日』)

瓦ふく家も面白や秋の月(『春の日』)

具足着て顔のみ多し月見舟(『春の日』)

みねの雲すこじは花もまじるべし(『あら野』)

なりあひやはつ花よりの物わすれ(『あら野』)

見るものと覚えて人の月見哉(『あら野』)

はかられし雪の見所有り所(『あら野』)

たてゝ見む霞やうつる大かゞみ(『あら野』)

曙は春の初やだうぶくら(『あら野』)

精出して摘とも見えぬ若菜哉(『あら野』)

さとかすむ夕をまつの盛かな(『あら野』)

はやぶさの尻つまげたる白尾鷹(『あら野』)

風の吹方を後のやなぎ哉(『あら野』)

はる風にちからくらぶる雲雀哉(『あら野』)

ほうろくの土とる跡は菫かな(『あら野』)

松明にやま吹うすし夜のいろ(『あら野』)

永き日や油しめ木のよはる音(『あら野』)

行春のあみ塩からを残しけり(『あら野』)

さびしさの色はおぼえずかつこ鳥(『あら野』)

聞おればたゝくでもなき水鶏哉(『あら野』)

ゆうがほのしぼむは人のしらぬ也(『あら野』)

雲の峰腰かけ所たくむなり(『あら野』)

梨の花しぐれにぬれて猶淋し(『あら野』)

爐を出て度たび月ぞ面白き(『あら野』)

もち花の後はすゝけてちりぬべし(『あら野』)

氷ゐし添水またなる春の風(『あら野』)

水鳥のはしに付たる梅白し(『あら野』)

花賣に留主たのまるゝ隣哉(『あら野』)

寝入なばもの引きよせよ花の下(『あら野』)

行春もこゝろへがほの野寺かな(『あら野』)

綿脱は松かぜ聞に行ころか(『あら野』)

蓮の香も行水したる氣色哉(『あら野』)

涼めとて切ぬきにけり北のまど(『あら野』)

雪の旅それらではなし秋の空(『あら野』)

秋の雨はれて瓜よぶ人もなし(『あら野』)

ひとしきりひだるうなりて夜ぞ長き(『あら野』)

獨り寐や泣たる貌にまどの月(『あら野』)

白菊や素顔で見むを秋の霜(『あら野』)

こがらしもしばし息つく小春哉(『あら野』)

鉢たゝき出もこぬむらや雪のかり(『あら野』)

佛名の礼に腰懐く白髪哉(『あら野』)

よし野山も唯大雪の夕哉(『あら野』)

あき風に申かねたるわかれ哉(『あら野』)

月に行脇差つめよ馬のうへ(『あら野』)

夢に見し羽織は綿の入にけり(『あら野』)

水無月の霧の一葉と思ふべし(『あら野』)

跡の方と寐なほす夜の神楽哉(『あら野』)

初雪やことしのびたる桐の木に(『あら野』)

一いろも動く物なき霜夜かな(『猿蓑』)

みのむしや常のなりにて涅槃像(『猿蓑』)

くつさめの跡しずか也なつの山(『猿蓑』)

きさらぎや大黑棚もむめの花(『續猿蓑』)

廣沢や背負ふて帰る秋の暮(『續猿蓑』)





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