山階信弘とは? わかりやすく解説

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山階信弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/17 07:30 UTC 版)

山階 信弘(やましな のぶひろ 1910年2月21日 - 1990年1月6日)は、シテ方観世流能楽師

経歴

1910年(明治43年)、大阪府大阪市に、シテ方観世流能楽師大西新三郎の三男として生まれる。祖父・大西閑雪および父に師事[1]し、1913年大正3年)、大阪博物場で鞍馬天狗子方として初舞台を踏み、修行の傍ら観世宗家に入門。1927年昭和2年)に大阪府立北野中学校を卒業[2]後は能に専念する。二十四世観世宗家・観世左近に師事し、1938年(昭和13年)観世流山階家十世・山階徳次郎の芸嗣子となり山階家を十一世として継承した。

1957年(昭和32年)に小袖曽我で芸術祭奨励賞受賞。1963年(昭和38年)に演能50周年独演五番能を開催。1965年(昭和40年)に演能使節団として欧米に渡航した。その後、観世会理事、能楽協会理事を歴任。

実兄は大西信久、実弟は大西信彦でともに観世流シテ方の能楽師である。

なお、信弘の没後、山階家は二十六世観世宗家・観世清和の実弟観世芳宏が後見を務めた。その後、芳宏は2007年に山階彌右衛門を襲名[3]し、十二世として継承した[4]。また山階徳次郎の婿養子・山階修の娘(徳次郎の孫)に山階敬子がおり[5]、女性能楽師として活動。観世芳宏の彌右衛門を襲名と同時に「山階弥次」を襲名[6]

著作・出演

  • 『歳月』中央公論社 1988年
  • 『観世流・声の百番集 37』丸岡明/編(シテ役で出演) 筑摩書房 1967年
  • 『現代謡曲全集 47』および『現代謡曲全集 49』丸岡明/編(シテ役で出演) 筑摩書房 1965年
  • 宮本武蔵 (1954年の映画)

脚注

  1. ^ 「山階信弘」 西野春雄・羽田昶『新版 能・狂言事典』平凡社 2011年
  2. ^ 山階信弘『出身県別 現代人物事典 西日本版』p1028 サン・データ・システム 1980年
  3. ^ 「山階彌右衛門」 西野春雄・羽田昶『新版 能・狂言事典』平凡社 2011年
  4. ^ 山階彌右衛門にポーラ賞 能楽名門家の「再興」に尽力”. 朝日新聞DIGITAL (2020年10月15日). 2022年6月29日閲覧。
  5. ^ 「山階修」 『大衆人事録』第3版 帝国秘密探偵社 1930年 ヤの部p79
  6. ^ 「山階弥次」 西野春雄・羽田昶『新版 能・狂言事典』平凡社 2011年



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