屋形号の格式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 20:01 UTC 版)
通常、武家社会の中で主君に対する敬称は「殿」・「殿様」が主流である。しかし、南北朝時代には後醍醐天皇から陸奥国の有力武将・結城宗広に下した綸旨に「結城上野入道館」と宛名したように、南朝から東国の大名への書状を遣わす際の宛名に「屋形館」と付す例が現れるようになり、さらに室町幕府成立以降になると、足利将軍家から屋形号を与えられた大名に対する敬称として「御屋形様」(おやかたさま)という尊称が定着するようになった(屋形号を有する大名は主に御屋形様(おやかたさま)と尊称されたが、重臣の場合は御屋形、屋形と略称したケースもある。上様ともいった。屋形号を有する大名の正室は御裏方様、御たいほうなどといわれ、嫡男は主に新屋形様、上様と尊称された)。
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