局在化および非局在軌道描写の等価性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/25 08:09 UTC 版)
「局在化分子軌道」の記事における「局在化および非局在軌道描写の等価性」の解説
それぞれの分子軌道が二重に占有されている閉殻分子では、局在化および非局在化軌道描写は実質的に等価であり同じ物理状態を表わす。再び水を例にとると、1つ目の結合に2個の電子を配置し、2つ目の結合にもう2個の電子を配置するのは両方の結合の上を自由に移動できる4個の電子を持つことと同じではないように見える。しかしながら、量子力学では全ての電子は同一であり、「同じ」あるいは「その他」と区別することができない。全波動関数はスレイター行列式(あるいはスレイター行列式の線形結合)といったパウリの排他原理を満たす形式を持たなければならず、2つの電子が交換される場合、こういった関数は二重に占有された軌道のいかなるユニタリ変換によっても不変であることが示される。
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