小林一郎 (国文学者)
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小林 一郎(こばやし いちろう、1916年〈大正5年〉9月10日 - 2009年〈平成11年〉4月11日)は、日本の国文学者。田山花袋研究の第一人者。東洋大学短期大学学長を務めた。
人物
群馬県桐生市生まれ[1]。旧制桐生中学校、二松学舎専門学校を経て、東洋大学文学部国文科卒業[1]。
1975年、「田山花袋研究」で文学博士号取得[1](東洋大学)。伝記的、実証的研究によって田山花袋研究の基礎を作った。館林市田山花袋記念館顧問。花袋のほか、森鷗外・夏目漱石・川端康成・太宰治についての研究も行う[1]。
2009年4月11日、心臓疾患のため92歳で死去。
編著書
- 田山花袋 「田舎教師」モデルの日記所収 アサヒ社 1963
- 近代文学のあらまし 日本文学の心情 愛育出版 1966
- 近代作家の精神風土 教育出版センター 1973
- 田山花袋研究 館林時代 桜楓社 1976
- 田山花袋研究 博文館時代 1-3 桜楓社 1978-1980
- 川端康成研究 東洋的な世界 明治書院 1982
- 日本の作家 10 田山花袋 自然主義作家 新典社 1982
- 田山花袋研究 年譜・索引篇 桜楓社 1984
- 近代文学のあらまし 大正編 愛育出版 1986
- 島崎藤村研究 教育出版センター 1986
- 太宰文学の光と影 右文書院 1987
- 夏目漱石の研究 至文堂 1989
- 日本文学の心情と理念 明治書院 1989
- もう一つの明治の青春 西萩花遺稿集[編] 教育出版センター 1992
- 『蒲団』をめぐる書簡集 館林市田山花袋記念館、1993
出典
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