小幌信号場の特殊事情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 07:39 UTC 版)
「室蘭本線列車衝突事故」の記事における「小幌信号場の特殊事情」の解説
室蘭本線静狩駅-小幌信号場間は内浦湾に面した急峻な崖沿いをいくつものトンネルを穿って建設され、また小幌信号場は同区間のわずかな平地と空間を利用して建設された、いわゆる「煙管型信号場」である。下り列車は礼文華山(れぶんげさん)隧道入口手前で停車するが、上り列車は駅本屋から幌内隧道(延長318メートル)を抜けた先の美利加浜(ぴりかはま)隧道との間の20メートルほどの隙間に機関車の頭を出して停車する。この関係で通票の授受が困難であり、静狩駅-小幌信号場-礼文駅間には信号場開設当初より連動閉塞が採用された。信号場全体としては長万部方から美利加浜隧道、幌内隧道、礼文華山隧道の3つの隧道に跨っている。 また空間の関係から上り線には美利加浜隧道内に安全側線が設置されたが、下り線には礼文華山隧道内に脱線転轍機が設置された。 1947年の静狩 - 小幌配線概略図 凡例←旭浜信号場/長万部駅方面 礼文駅/ 東室蘭駅 方面→ 静狩駅 小幌信号場 ├○ 下本線出発信号機 第二静狩隧道 第一辺加牛隧道 美利加浜隧道 幌内隧道 礼文華山隧道 第一静狩隧道 鼠ノ鼻隧道 第二辺加牛隧道 ○┤ ○┤上本線出発信号(中継)上本線出発信号機
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