対馬厳原の盆踊

文化財選集

対馬厳原の盆踊 （長崎県）

名称
対馬厳原＜つしまいずはら＞の盆踊＜ぼんおどり＞
区分
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
所在地
長崎県下県郡厳原町
保護団体
厳原町盆踊り保存会
公開日
８月１４日～１７日



資料一覧
解説
長崎県厳原町の各集落で伝承されている祖先供養の盆踊で，その起源は少なくとも近世期に遡ると考えられる。厳原町の盆踊は，全国的に広く見られる集団による輪踊形式のものとは異なり，各集落の特定少人数の男性が初盆の家や集落内の定められた何カ所かで隊列を組んで踊るという形式で伝承されている。演目には，「祝言」「太鼓踊」などの儀式的な踊，「笠踊」「綾踊」など華やかな採りものを手にした風流系の踊，踊口説による手踊，近世の歌舞伎の影響による娯楽的な踊など多様なものがあり，近世期の盆踊の姿を重層的に示すものとして貴重である。