寒の地獄温泉とは? わかりやすく解説

寒の地獄温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 08:06 UTC 版)

寒の地獄温泉
温泉情報
所在地 大分県玖珠郡九重町
泉質 硫化水素泉
泉温(摂氏 14 °C
湧出量 2,160リットル(毎分)
テンプレートを表示

寒の地獄温泉(かんのじごくおんせん)は九重連山の登山口、大分県玖珠郡九重町(旧国豊後国)にある温泉。九重九湯の1つである。九重・飯田高原観光協会が提唱する「くじゅう連山温泉郷」にも含まれる。

泉質

効能は神経痛打ち身火傷[1]骨折[1]捻挫[1]など。

概要

開湯は江戸時代末期の1849年[2]。九重連山の麓、標高1,100mから噴出する冷泉である[1]

古くは「冷泉行進曲」という歌を歌いながら入ったという。混浴のため、水着や下着を着用する[1]。冷泉の隣にはストーブを焚いた暖房室が用意されており、冷泉と暖房室を往復するのが伝統の入浴法である[2]

その温度から、後述するサウナの整備以前は冷泉の入浴は6月上旬~9月末までであった[1][3]。別室に冷泉を沸かした湯舟も用意されており、その隣でも小型の冷泉の湯船が用意されている[4]

2017年7月1日に五右衛門風呂が暖房室に追加された[5]。現在は撤去済み。

冷泉は温泉ファンやサウナファンより「日本一の水風呂」と称されており[1][2]、通年利用やサウナの導入を求める声があった[2]。2023年7月に、使用されていなかった暖房室がセルフロウリュ可能の「暖の地獄サウナ」へと改築され、これに伴い年中冷泉に入浴できるようになった[1][2]

温泉街

日本秘湯を守る会にも属する寒の地獄旅館が存在する。創業1928年[1][2]。山麓の一軒宿で温泉街は無いが、やまなみハイウェイ沿いの隣のバス停(くじゅう登山口)に「長者原ヘルスセンター」、逆側のバス停は「星生温泉」「牧の戸温泉」と一軒宿が続いている。いずれも九重連山から湧出する硫化水素泉である。

アクセス

別府・湯布院と阿蘇を結ぶやまなみハイウェイ(大分県道11号別府一の宮線)沿線の飯田高原にある一軒宿。宿の前に停留所があり、由布院駅や阿蘇駅からバスの便があるが、便数が少なく時間帯も片寄っている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 寒の地獄温泉に「暖の地獄サウナ」がオープン!その全貌を徹底紹介【大分】”. ニフティ温泉ニュース (2023年8月1日). 2024年1月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 九重町「寒の地獄」にサウナ「暖の地獄」 寒い季節も入浴しやすく、通年営業に変更」『大分合同新聞』、2023年8月15日。2024年1月11日閲覧。
  3. ^ 10/1より足湯営業開始しました! | 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」”. 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」. 2019年2月15日閲覧。
  4. ^ 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」”. 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」. 2019年2月15日閲覧。
  5. ^ 九重山の湧水が五右衛門風呂に! | 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」”. 大分・九重の温泉宿「寒の地獄旅館」. 2019年2月15日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「寒の地獄温泉」の関連用語

寒の地獄温泉のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



寒の地獄温泉のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの寒の地獄温泉 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS