客待ち独占問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 13:43 UTC 版)
タクシー事業者の中には、鉄道事業者系などを中心として、駅構内での客待ちを独占し、他のタクシー事業者の乗り入れを排除するケースが見られる。2014年10月31日には、神戸電鉄系のタクシー会社である神鉄タクシーが、神戸電鉄の駅に自社以外のタクシー事業者が乗り入れることを排除したことが独占禁止法違反に当たるとの判決が、大阪高等裁判所で言い渡されている。ただし、駅の乗り場が鉄道会社の私有地であるのか自治体等の公有地なのかによっても判断が変わりうる可能性があることは留意すべきである(私有地である場合は不法侵入と判断される可能性があるため)。 なお、大都市圏を中心にオフィスビルや病院等とタクシーの事業者あるいは無線組合と契約の上で車寄せを乗り場としている場合もあり、こちらの場合は乗り場が私有地であるため契約のない事業者が排除されることに法的な問題はないが、一方でこのような契約があることを理由に待機車がいないときの呼び込みを拒否する例もある(ただし、乗客からの直接の申し込みではないので乗車拒否にはならない)。
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