実験的抗ガン作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 05:25 UTC 版)
「アルキルグリセロール」の記事における「実験的抗ガン作用」の解説
グリーンランドシャーク肝油の約3%がメトキシ置換アルキルグリセロールから成っている。メトキシ置換アルキルグリセロールは培養細胞において、ガンの増殖を抑制することが見出されている。メチルアルコール-アントラセン誘発マウス肉腫(MCGI-SS)と若年性骨肉腫(2T)の2つの細胞株が使われた。グリーンランドシャーク肝油由来の2-メトキシアルキルグリセロールの混合物は、顕著な増殖抑制が認められた。 しかし、ここで注意すべきは、アルキルグリセロールの構造と活性には厳密な連関があることである。 ストックホルム大学で行われた実験 で、2つのタイプのメトキシ置換アルキルグリセロール(すなわち、グリセロール分子部分の1位にメトキシグループがあるものと2位にメトキシグループがあるもの)は2つの種類の癌株(マウス神経芽細胞とラットグリオーマ細胞)の増殖を抑制するが、メトキシグループのないアルキルグリセロールはこの癌株でなんら増殖抑制作用がないことを示した。
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