実録本『慶安太平記』
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由井正雪の生涯は、大幅に脚色されて、江戸時代の実録本『慶安太平記』として流布した。『慶安太平記』は、由井正雪を武田信玄の生まれ変わりと設定、『太平記』の楠木正成的な性格を強調し、また正雪の武者修行や奥州白石城下で行われたとされる「宮城野・信夫」の仇討話を挿入するなど、それ以前に成立した実録本『油井根元記』の一群よりも読み物として充実した内容を持つ。正雪が修行中に天草島で森宗意軒から幻術を教わるなど、天草軍記との関連が深い。
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