実証的妥当性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 06:45 UTC 版)
「リプチンスキーの定理」の記事における「実証的妥当性」の解説
アメリカの1980年代の移民の増加による生産要素賦存量の変化を影響を分析した論文では、高学歴移民と低学歴移民が増加したカリフォルニアでそうした労働者を集約的に用いる産業で生産量の増え、高学歴移民が増加した東海岸北部では高学歴労働者を集約的に用いる産業で生産量が増えたことが観察されている。 1980年のマリエル難民事件では、12万5千人ものキューバ人難民がマイアミに到来した。その多くが、低学歴な労働者であったことから、非熟練労働集約的な産業で生産量が増大し、熟練労働集約的なハイテク産業で生産量が減少したことが報告されている。 移民が増加しても賃金があまり変化しないことに対する理論的な説明として、リプチンスキーの定理が用いられることがある。この定理は、生産要素が産業間を移動することによる調整で要素価格が変化しないことを予測するからである。
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