定冠詞との混同
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 09:24 UTC 版)
「Ye」は単語「the」(伝統的に/ðiː/と発音された)の初期近代英語形を表わすために使われることもある(例: Ye Olde Shoppe)。「The」はしばしば「」と書かれた(ここでは場所を節約するために "e" が上部に書かれているが、続けて書くこともできた)。下側の文字はソーンであり一般にÞと書かれたが、手書き文字では「Y」と似ていた。ソーンは現代二重音字 "th" の前身である。ゆえに、単語 "The" はÞeと書かれていて、yeではなかった。中世の印刷機は文字Þを含んでおらず、そのため一部の中世(特に後期)の文献ではその類似性から代わりにyが使われていた。この置換正字法が、「ye」が代名詞ではなく定冠詞を示しており、その発音が/ðiː/あるいは/ðə/である時でさえも、現代英語話者が常に「ye」を/ji:/と発音する原因となった。
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