完全な秘密分散法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 17:03 UTC 版)
(t,n)-しきい値法と呼ばれる秘密分散法は、「t 人以上の参加者が集まったら秘密を復元可能」であり、「t 人未満の参加者には秘密を全く漏らさない」ようにシェアが生成される。したがって、全参加者の部分集合は、秘密を復元できるか、あるいは全く秘密が分からないかの、いずれかである。このように参加者の任意の部分集合が、秘密を復元できるか全く秘密が分からないかのいずれかである秘密分散法は、完全であると言う。下で紹介している秘密分散法は全て完全な秘密分散法である。 完全でない秘密分散法としては、ランプ法がある。これはしきい値法を一般化したものであり、t 人以上の参加者は秘密を復元でき、t-d 人以下の参加者は秘密に対する情報を全く得ることができない。d >1 の場合、t -1 人の参加者は、秘密を完全には復元できないが、秘密に関して何らかの部分情報を得ることができる。d =1 とするとしきい値法となる。
※この「完全な秘密分散法」の解説は、「秘密分散」の解説の一部です。
「完全な秘密分散法」を含む「秘密分散」の記事については、「秘密分散」の概要を参照ください。
- 完全な秘密分散法のページへのリンク