完全な名前の分析例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 14:28 UTC 版)
「古代ローマの人名」の記事における「完全な名前の分析例」の解説
Marcus Aurelius Lucii f. Quinti n. tribu Galeria Antoninus Felix, domo Caesaraugusta という人物の名前は、次のように分析できる。 要素名の種類備考Marcus 個人名 マルクス Aurelius 氏族名 アウレリウス氏族 Lucii f(ilio) 父親の名 ルキウスの子 Quinti n(epo) 祖父の名 クイントゥスの孫 tribu Galeria 登録トリブス ガレリア区 Antoninus 家族名 アントニヌス家 Felix 添え名 「幸運な人」という意味 domo Caesaraugusta 住所 現スペインのサラゴサ 日常的には、この人物は家族名の「アントニヌス」か、あるいは個人名と氏族名を合わせて「マルクス・アウレリウス」と呼ばれた。「マルクス・リウィウス・ドルスス (Marcus Livius Drusus) 」であれば、単に「ドルスス」か「マルクス・リウィウス」になる。「ユリア・マルキアナ (Julia Marciana) 」という女性なら単に「ユリア」である。しかしこうして単純化された呼び方により同じ呼び方となる人物が非常に多くなるため、ある名前がどの個人を意味するのか判断しにくい場合もあり、後世の歴史家にとって研究の障害にもなった。
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