安芸中山駅とは? わかりやすく解説

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安芸中山駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/18 15:53 UTC 版)

安芸中山駅
あきなかやま
石ヶ原 (2.5 km)
(1.3 km) 矢賀
所在地 広島県安芸郡中山村
(現:広島市東区中山地区
所属事業者 鉄道省
所属路線 芸備線
キロ程 155.6 km(備中神代起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
10人/日(降車客含まず)
-1935年-
乗降人員
-統計年度-
10人/日
-1935年-
開業年月日 1929年昭和4年)3月20日[1]
廃止年月日 1941年(昭和16年)8月10日[1]
備考 ガソリンカー専用駅
* 1937年7月に中山停留所から改称
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安芸中山駅(あきなかやまえき)は、広島県安芸郡中山村(現在の広島市東区中山地区)に存在した国鉄(当時は鉄道省芸備線廃駅)。1941年昭和16年)8月10日に営業休止となった。

概要

芸備鉄道の開業当初、中山村には駅が無かったが、1929年昭和4年)に芸備鉄道がガソリンカーの運転を開始すると、同年3月20日にガソリンカー専用駅として中山踏切の近くに中山停留所が設置された[1]

1937年(昭和12年)7月1日に芸備鉄道が国有化され芸備線になると、中山停留所は安芸中山駅に改称され[1]、引き続きガソリンカー専用駅として営業した。

その後、戦時体制下に入り燃料事情が悪化。1941年(昭和16年)8月10日には芸備線におけるガソリンカーの運転が廃止され、安芸中山駅は他のガソリンカー専用駅とともに営業を休止した[1]

現在、芸備線の広島口における輸送改善において、芸備線の高速化・電化とともに安芸中山駅の復活(中山新駅の設置)が議論されることがある[2]。実際、中山近辺は慢性的な交通渋滞に悩まされており、2024年には、かつての安芸中山駅周辺(中山踏切)にアンダーパスが開通したものの、未だ交通渋滞の解決には至っていない。

歴史

  • 1929年昭和4年)3月20日:ガソリンカー専用駅の中山停留所として開業[1]
  • 1937年(昭和12年)7月1日::芸備鉄道買収により国有化[1]。停留場から駅に変更になり、安芸中山駅となる[1]
  • 1941年(昭和16年)8月10日戦時統制によるガソリンカー廃止により、他のガソリンカー専用駅とともに休止[1]

利用状況

以下の情報は、広島県統計書に基づいたデータである[3]

年度 1日平均
乗降人員
年度毎
乗車数
年度毎
降車数
乗客収入
(円)
1929年(昭和4年) 16.8 4,228 1,888 366
1930年(昭和5年) 27.5 4,652 5,377 578
1931年(昭和6年) 25.5 4,775 4,549 688
1932年(昭和7年) 21.3 4,178 3,582 658
1933年(昭和8年) 19.5 3,619 3,506 539
1934年(昭和9年) 21.0 3,872 3,798 580
1935年(昭和10年) 20.2 3,628 3,741 483

隣の駅

鉄道省
芸備線
蒸気機関車牽引列車
通過
ガソリンカー
石ヶ原駅 - 安芸中山駅 - 矢賀駅

石ヶ原駅と当時の矢賀駅は当駅同様ガソリンカー専用駅であり、当駅と同時に廃止された。ただし矢賀駅は1942年(昭和17年)に信号場として復活、翌年には矢賀駅として旅客営業を開始した。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、269-270頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ JR芸備線中山新駅の設置を希求”. 2023年5月11日閲覧。
  3. ^ 『中山村史』より

参考書籍

  • 広島市『中山村史』1991年

関連項目




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