天気図上に現われる海陸風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 08:10 UTC 版)
上記の海陸風の原理と原因は低気圧と高気圧の循環に類似しており、実際に大規模に起こる海陸風は天気図上に小低気圧や小高気圧の形で現われる。暖候期で高気圧に緩やかに覆われた日中の午後の地上天気図を見ると、中部日本に周囲より2hPa程度気圧の低い低気圧が描かれることがしばしばあるが、これは内陸部に生じた上昇気流による低気圧で、太平洋岸や日本海岸の地域ではこの低気圧に向かって海風が吹くことになる。九州・紀伊半島・北海道などでも同様の現象が起こりうると考えられるが、本州中部に比べて規模が小さいため、天気図上に描かれるほど明瞭な低気圧とはならない。 夜間はこれと逆の現象が起こり、本州中部は小規模な高気圧となって、周囲の海岸部では陸風が観測される。
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