天五

隠語大辞典

天五

読み方：てんご

1. 地方興行の場合、地方の座主が要求する天切りで、宣伝費、旅費、五厘、ビラ、雑費などである。地方によっては、稲荷札を要求するところもある。稲荷札とは、五十枚一箱の下足札の箱には、一枚ずつよけいに大札が入っていて、これをお稲荷様に奉納するのだと云って、つまり客が五十一人くると、一人分だけ公然と座主がゲンシロウするわけである。〔芸能（寄席・落語）〕
2. 興行の仲介をしてその歩金五歩で生活している人。昔からこれで蓄財した人なし。

分類 寄席／落語、芸能

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