大鹿退治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:01 UTC 版)
あるとき、巨大な鹿が人間たちを襲うという噂がアイヌラックルの耳に届いた。さらには、夜中に魔女らしき者が現れるという噂もあった。神々の助言により、アイヌラックルはこの一連の噂こそ、魔神たちが勢力を増す兆しだと知り、地上の平和を守る神として、魔神たちと暗黒の国に戦いを挑む決心をした。 アイヌラックルは大鹿退治に出発した。途中、小川のほとりで美しい姫に出逢った。彼の妻となるべき白鳥姫であった。アイヌラックルは姫に一礼し、道を急いだ。 そして遂に大鹿が現れ、早速アイヌラックルに襲い掛かった。子供の頃によく鹿と相撲をとっていた彼も、通常の鹿の2倍はあろうかという巨体の前には、さすがに苦戦を強いられた。激しい死闘の末、遂にアイヌラックルは大鹿を倒した。 アイヌラックルは、この鹿は到底野生の者ではなく、もうすぐ成人する自分の力を試すため、天上の神々が遣わした者に違いないと悟った。アイヌラックルは大鹿を手厚く葬り、地上の神である自分は相手が何者であろうと戦わなければならないことを告げた。 そしてアイヌラックルが真新しい矢を天上目掛けて射ると、大鹿の魂はその矢に乗り、天上へと帰って行った。
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