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大森賢治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/28 05:09 UTC 版)

大森 賢治 おおもり けんじ
生誕 (1962-11-10) 1962年11月10日(61歳)
日本 熊本県熊本市
研究分野 物理学化学
研究機関 東北大学分子科学研究所
出身校 東京大学工学部
プロジェクト:人物伝
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大森 賢治(おおもり けんじ、1962年11月10日 - )は、日本物理学者化学者自然科学研究機構分子科学研究所教授。熊本市出身。

経歴

研究

光と物質の量子力学的な相互作用の観測と制御、およびその工学応用に関する研究を行っている。これまでに、分子の中の量子力学的な物質波が描く時空間模様をフェムトピコメートルの精度でデザインし可視化することに成功している[1, 2]。またこの技術を応用して、1個の分子スーパーコンピューターの1,000倍以上の速さで計算する分子コンピューターを開発した[3, 4]。さらに、絶対零度近くの極低温原子とアト秒精度の超高速コヒーレント制御を組み合わせるという全く新しい発想で、量子多体系の非平衡ダイナミクスを1ナノ秒でシミュレートする超高速量子シミュレータの開発に成功した[5]。

受章・受賞・栄誉

2007年に、日本の若手研究者(45歳以下)の最高の栄誉とされる日本学士院学術奨励賞を受賞した他、2009年のアメリカ物理学会フェロー表彰、2012年のフンボルト賞受賞など、国際的な評価が高い。

編著

  • 『アト秒科学 1京分の1秒スケールの超高速現象を光で観測・制御する』 化学同人 2015年

脚注

  1. ^ 『官報』第250号、令和3年11月4日
  2. ^ 令和3年秋の褒章 受章者 愛知県” (PDF). 内閣府. p. 1 (2021年11月3日). 2023年5月6日閲覧。

参考文献

  • [1] Science 311, 1589-1592 (2006).
  • [2] Phys. Rev. Lett. 102, 103602 (2009).
  • [3] Phys. Rev. Lett. 104, 180501 (2010).
  • [4] Nature Physics 7, 383-385 (2011).
  • [5] Nature Communications 7, 13449 (2016).

関連項目

外部リンク



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