基肥窒素量の決め方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 00:20 UTC 版)
(例:中央地域のあきたこまち場合) 目標収量と窒素吸収量:10a当たり、目標収量が570kgの場合水稲の成熟期の窒素吸収量はおおむね11.5kgである。 土壌窒素吸収量:中央地域の土壌窒素吸収量はm²当たり7.7g (10a当たり7.7kg) である。 施肥体系:速効性の化成肥料を用いた基肥+追肥2回の体系で示す。 肥料窒素利用率:速効性の化成肥料を用いた場合の差し引き法による窒素利用率は、基肥(全層施肥)でおおむね25%、追肥(表層施肥)は幼穂形成期で60%、減数分裂期で70%である。 基肥窒素量:幼穂形成期、減数分裂期にそれぞれ10a当たり2kg追肥する場合、窒 素利用率を考慮すると水稲は10a当たり、幼穂形成期に1.2kg、減数分裂期に1.4kg、 この他土壌から7.7kg、計10.3kg吸収する。目標窒素吸収量11.5kgに比べ1.2kg不足 である。この不足分が基肥由来の必要窒素量となる。基肥の窒素利用率を25%とす ると必要な基肥量は窒素で10a当たり4.8kgとなる。
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