均等論の必要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/10 20:26 UTC 版)
特許発明の技術的範囲は、願書に添付した「特許請求の範囲」(いわゆる「クレーム」)の記載に基づいて確定される(特許法70条1項)が、現実には発明の思想を漏れなく「特許請求の範囲」に記載することは困難であり、いわば「特許請求の範囲」の記載の隙をつくような形で発明の本質とは関係のない些細な変更を加えることによって特許発明の技術的範囲から逃れられるものとすると、衡平に反する。なぜなら、「特許請求の範囲」に発明の思想を漏れなく記述することの困難性と比較すると、既になされた特許発明の「特許請求の範囲」を参照してこれを逃れるような些細な変更を加えることは容易だからである。
※この「均等論の必要性」の解説は、「均等論」の解説の一部です。
「均等論の必要性」を含む「均等論」の記事については、「均等論」の概要を参照ください。
- 均等論の必要性のページへのリンク