地域医療の役割の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 02:45 UTC 版)
「地域医療支援病院」の記事における「地域医療の役割の変化」の解説
地域医療支援病院の考え方も、医療提供体制の見直しにより変化している。 これまで長年にわたって機能してきた階層型構造の医療体制では、患者中心の医療を提供できないという反省から出てきた。階層型医療体制とは、1次医療は普段からの健康相談が受けられる、かかりつけ医を中心とした地域医療体制であり、2次医療は、入院治療を主体とした医療活動がおおむね完結する医療。そして3次医療では、先進的な技術や特殊な医療、発生頻度が低い疾病に関するものなどの医療需要に対応した医療構造である。 現在の医療計画制度の問題点としては、次の点があげられる。 患者の実際の受療行動に着目するのではなく、医療提供サイドの視点で構想。 地域の疾病動向を勘案しない量的な視点を中心に構想。 地域の医療機関が担える機能に関係なく、結果として大病院を重視することとなる階層型構造を念頭に構想。 社会保障審議会が提唱する新たな医療計画制度での医療連携体制とは、 患者を中心にした医療連携体制を構想。 主要な事業ごとに柔軟な医療連携体制を構想。 病院の規模でなく医療機能を重視した医療連携体制 上記医療体制の確立を目指している。
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