地名の由来と町名の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 01:22 UTC 版)
ニセコはアイヌ語の「ニセイ・コ・アン・ペッ(nisey-ko-an-pet)」(峡谷・に・ある・川)に由来する。この川とは地区の正面に聳えるニセコ連峰に源を発して南に流れ、尻別川に合流するニセコアンベツ川のことで、ニセコアンペツの水源である山はアイヌ語で山を意味するヌプリの語を付け「ニセコアンヌプリ」とされた。 ニセコ町は1964年(昭和39年)までは狩太町(かりぶと)という名称であった。1901年(明治34年)に真狩村(まっかりむら)から分村して誕生した際に、それまで真狩村で最も栄えていた地区は「真狩太(まっかりぶと)」と呼ばれていた。これは真狩村の地名語源である川「マク・カリ・ペッ(mak-kari-pet)」(奥の方で曲がる川、現在の真狩別川)と尻別川の合流点が付近にあり、アイヌ語で「マク・カリ・ペッ・プトゥ(mak-kari-pet-putu)」)と呼ばれていたことにちなむ(プトゥは合流点の意)。「狩太」は、「真狩太」の省略形である。1963年(昭和38年)にニセコアンヌプリ一帯が「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」 に指定された。そのため、ニセコの玄関口である狩太駅を「ニセコ駅」へ変更しようと日本国有鉄道(国鉄、現在の北海道旅客鉄道)へ働きかけた。しかし、当時の国鉄は駅名には所在地の地名をつけるという方針であり、駅名を変更することができなかった。すると、活動は町名変更までに発展し、1964年(昭和39年)に「ニセコ町」が誕生した。そして、駅名は1968年(昭和43年)に変更した。
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