園田高弘賞ピアノコンクール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 19:18 UTC 版)
「園田高弘」の記事における「園田高弘賞ピアノコンクール」の解説
1985年から父親の郷里大分県で園田高弘賞ピアノコンクールを主宰した。バッハやウィーン古典派などのレパートリーに加えて、リストやラフマニノフなどのヴィルトゥオーソ作品、シェーンベルクやスクリャービン、ジョリヴェなどのモダンな作品、くわえてリゲティやクセナキスのほか、武満徹、湯浅譲二、一柳慧、松村禎三らを含んだ現代音楽の4種類の演奏・解釈が課題として審査される。課題曲の広さとバラエティは、まさに園田の名にふさわしく、日本では珍しく個性的なコンクールとなっていた。ここまでの力量を要求するコンクールは、クライバーン国際やシドニー国際には及ばないにせよヴィオッティ国際音楽コンクールピアノ部門2019かカーサグランデ国際ピアノコンクール2019と同等の難易度であった。テープ審査は全テープを園田自らがチェックするという、大変親切な選考方法でもあった。ピアノコンクールの要綱も、課題を毎回変えていた。大分市の文化振興政策の改訂とともに、このコンクールは2002年に幕を下ろした。
※この「園田高弘賞ピアノコンクール」の解説は、「園田高弘」の解説の一部です。
「園田高弘賞ピアノコンクール」を含む「園田高弘」の記事については、「園田高弘」の概要を参照ください。
- 園田高弘賞ピアノコンクールのページへのリンク