困學紀聞とは? わかりやすく解説

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こんがくきぶん【困学紀聞】

読み方:こんがくきぶん

中国、宋の王応麟(おうおうりん)の著書20巻1325年刊。経史子集の文を広く集めて分類考証し、論評加えたもの。


困学紀聞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 00:38 UTC 版)

困学紀聞』(こんがくきぶん、繁体字中国語: 困學紀聞)は、中国における考証学の先駆けとなった書物である。20巻。南宋王応麟撰。咸淳年間(1265年 - 1274年)の成立である。

撰者は、南宋を代表する儒学者であり、「玉海」などの撰者としても著名である。「困学」の語は、困窮しながらも諸学を学ぶことを言う。書名の意味は、苦労して四部の諸書から重要な書物を選び、分類の上で評論や考証を加えたものということである。項目には、周易尚書詩経周礼儀礼礼記大戴礼春秋・春秋三伝・論語孝経孟子小学・経説・天道・暦数・地理諸子百家・考史・評文・評詩・雑識などがある。

清の閻若璩全祖望程瑤田何焯銭大昕・屠継序・万希槐の注があり、これを困學紀聞七箋という。 また、翁元圻撰の翁注困學紀聞二十巻がある。

本書の初刻本は、代の泰定2年(1325年)に刊行されているが、現存する刊本としては、版、乾隆1736年 - 1795年)刊本、景元刊本(1926年)が見られる。『四部叢刊』三編に収録される。

脚注

参考文献

  • 近藤春雄『中国学芸大辞典』大修館書店、1980年


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