四天王寺所蔵の七星剣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 08:31 UTC 版)
四天王寺所蔵の七星剣は、長さ62.1cm、切刃造りの鉄剣。国宝(1952年3月29日指定)。名前の由来は、七星文つまり北斗七星が描かれていたことによる。七星文の他には雲形文・三星文・竜頭・白虎などが描かれている。丙子椒林剣とともに聖徳太子の佩刀であるが、少なくとも鎌倉時代から錆身で拵えもなくなっている。作風は丙子椒林剣にくらべ、スラグの残留物が目立つものの、地金は小板目がよく練れ地沸が厚くつき、これに小沸ついた細直刃を焼く。戦後、小野光敬(人間国宝)によって研磨され、現在は東京国立博物館に寄託されている。 この七星剣にある楔形の象嵌は、長い間製法が謎とされていたが金工・柳村仙寿により再発見され、刀工・隅谷正峯の作刀により写された。以降多数の刀工金工により制作されている。
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