呼吸鎖複合体に使用される電子伝達体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 07:26 UTC 版)
「電子伝達体」の記事における「呼吸鎖複合体に使用される電子伝達体」の解説
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド (NAD+/NADH) クエン酸回路から電子伝達系への電子伝達を担う主要な電子伝達体。ナイアシンを原料とする。二電子還元を受けるが中間体は生成しない。 E0' = −0.32 V。詳細はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドを参照。 フラビンモノヌクレオチド (FMN/FMNH2) 呼吸鎖複合体IのNADH還元活性を担う補欠分子族。ビタミンB2を原料とする。二電子還元を受けて中間型を形成する。 E0' = −0.22 V。詳細はフラビンモノヌクレオチドを参照。 フラビンアデニンジヌクレオチド (FAD/FADH2) クエン酸回路のコハク酸脱水素酵素の補欠分子族。ユビキノールに電子伝達を行う活性を触媒する。FMN と同じくビタミンB2を原料とする。 E0' = −0.22 V。詳細はフラビンアデニンジヌクレオチドを参照。 ユビキノン (UQ) ミトコンドリア内膜に存在する電子伝達系内部の電子伝達体。ビタミンQと呼ばれることもある。分子内に比較的長い炭素鎖を持つために有機溶媒で洗うと溶出する。 E0' = +0.10 V。詳細はユビキノンを参照。 シトクロム (Cyt) 呼吸鎖複合体の一部や遊離して電子伝達体となるヘムタンパク質。内部のヘムによって酸化還元電位が異なる。 呼吸鎖で使用されるシトクロムcは E0' = +0.25 V。詳細はシトクロム、ヘムを参照。
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