名馬と名剣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/19 19:12 UTC 版)
「名馬グトルファフシと名剣グンフィエズル」の記事における「名馬と名剣」の解説
シグルドが重い扉を開くと、中にグトルファフシ(「金のたてがみ」)という名馬と、グンフィエズル(「いくさの羽根かざり」)という名剣があった。剣には豪華な装飾があり、その柄には「この馬に乗りこの剣を佩く者、幸せ者となれり」としるされていた。シグルドは、馬具をすべて整えて馬を乗りまわしたいと所望し、ヘルガははじめ不可能だとつっぱねるが、結局説き伏せられて馬名と剣名を明かす。ラング版ではシグルドが「僕の父上は王様だけれど、こんなに綺麗な剣は持ってやしない。だってこの鞘の宝石だって父上の冠の大きなルビーより見事だもの」などの台詞があるが、原話やポエスチオンのドイツ語訳にはない描写である。ヘルガは、その馬や剣と具足一式をなす「小枝と棒と石」も一緒にシグルドに渡した。この馬に乗った者が、その小枝を後ろに投げればたちどころに森になり追跡者を妨げる。それでも駄目なら、棒で石を打つ(か「突く」)と、雹を伴う嵐を起こし、敵を滅ぼすのだ。 シグルドは馬に乗るや勝手に去ってしまい、ヘルガの父が追ってくると、小枝で深い森を生やし、それが斧で伐られると、ついに棒と石で雹嵐を起こし巨人を倒した。石: 帰途、インギボルグの犬に出くわし、彼は帰りを急いだ。すんでのところインギボルグを火刑に処そうとしている召使いたちを剣で皆殺しにし、無事に救出した。父王は、ついインギボルグがシグルドを殺したものだと早合点して病に伏せっていたが、その誤解を解いて安心させた。シグルドはヘルガを家に連れてきた。そして2人は結婚の宴を開き、幸せに暮らしたという。
※この「名馬と名剣」の解説は、「名馬グトルファフシと名剣グンフィエズル」の解説の一部です。
「名馬と名剣」を含む「名馬グトルファフシと名剣グンフィエズル」の記事については、「名馬グトルファフシと名剣グンフィエズル」の概要を参照ください。
- 名馬と名剣のページへのリンク