同時打鍵方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 19:43 UTC 版)
シフトキーと文字キーを同時に打つ方式である。 シフトキーと同時にシフトされるキーを打つ。 シフトキー押し下げ1回につき1つの文字キーに対してのみ有効。つまり、シフトキーを押したまま複数の文字キーを打っても最初の一文字にしかシフトがかからない。 文字キーを打たぬままシフトキーを放すとシフトは無効。 代表的例は親指シフト配列、姫踊子草かな配列、電子機械速記など。 同時打鍵方式と伝統的なタイプライター方式を比べると、次のような違いがある。 タイプライター方式ではシフトキーを先に押してから文字キーを打たねばならないが、同時打鍵方式では同時に押す。完全に同時に操作することは不可能なので、実際には文字キーのほうが一瞬早くてもシフトキーのほうが一瞬早くても同時と見なされる。 同時打鍵方式に慣れてキー操作が素早くなってくると、タイミングのずれによって意図したキーと違うキーに対してシフトキーが働いてしまうことがある。そのため、タイミングに留意して打つよう訓練する必要がある。 同時打鍵方式では「シフトキーを押すのと文字キーを押すのとの2回の操作」ではなく「シフトキーと文字キーを同時に押す1回の操作」という感覚が得られるとされる。 シフト側の文字の次にシフト側でない文字が来た場合、タイプライター方式ではシフトキーを確実に放してから次の文字キーを打たなくてはならないが、同時打鍵方式ではシフトキーを放し切るのを待たずに次の文字キーを打っても問題ない。 シフト側の文字を連続して入力する場合、タイプライター方式ではシフトキーを押しっぱなしにして文字キーを打鍵すればよいが、同時打鍵方式では一旦シフトキーを放して再度押す必要がある。 なお、代表例がともに親指シフト配列であることから、親指によるシフトと不可分のもののように思われることがあるが、必ずしもそうではない。
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