反応系の変化傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 05:53 UTC 版)
反応系の2つの状態A、Bに対し、Aのときの系のエントロピーとBのときの系のエントロピーの差をΔSsysとすると、 ΔSsys>0のとき、系は状態BからAに自発的に変化するMF2(p393) ΔSsys<0のとき、系は状態AからBに自発的に変化するMF2(p393) また系のエントロピーが時刻変化しない場合は、その系は平衡状態にあるMF2(p393)。 なお、一般的な傾向として、系の内部エネルギーや系のエンタルピーは減少させるがMF2(p393)、常に成り立つわけではない。例えば氷が水に溶解する際には、系は外部から自発的に吸熱するのでMF2(p386)、系の内部エネルギーやエンタルピーは増大するMF2(p386)。 内部エネルギーやエンタルピーに減少傾向があるのは、これらの値がエントロピーと比較的簡単な関係式を満たす事に起因している。詳細は熱力学ポテンシャルの項目を参照されたい。
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