反偽薬効果・ノセボ効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 19:17 UTC 版)
薬の臨床試験における偽薬の役割は、非常に重要である。薬を飲んで治療効果があったとしても、それが偽薬効果によるものなのか、本当の薬理作用によるものなのかを区別する必要がある。治療効果を調べる際には、被験者の同意の下、できるだけ偽薬を用いた比較実験を行うことが、学問上の研究の信頼性を得るためには必要とされている。 特に偽薬によって、望まない副作用(有害作用)が現われることを、反偽薬効果(はんぎやくこうか)、ノーシーボ効果(nocebo effect)、ノセボ効果という。副作用があると信じ込む事によって、その副作用がより強く出現するのではないかと言われている。 また一方、薬剤投与を継続していても被験者が「投与されていない」または「この薬は効かない」と思い込むことによって薬剤の効果がなくなるケースをノセボ効果と呼ぶこともある。
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