単打の価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 07:03 UTC 版)
単打が二塁打と比べてどのぐらいの価値であるのかは、長年議論の的となっている。安打や安打が分子に入る打率、出塁率では、単打も二塁打も一括して安打として集計されるが、塁打や塁打が分子に入る長打率では、二塁打は単打の2倍の意味を持っている。これら、塁打が関係する統計では、2打数2安打2単打と、2打数1安打1二塁打では同じ意味を持っているが、実際には後者では1度アウトになっている事を考慮しなければならない。しかし、だからと言って長打と単打を区別せずに集計してしまう事にも問題があり、野球を科学的に分析して作られた新たな統計法であるセイバーメトリクスでは、単打と二塁打の価値の違いは単純ではなくなっている。 例えば、チームの得点を予測するRuns created{(安打+四球)×塁打/(打数+四球)}では、2打数2安打2単打の場合2安打×2塁打=4の価値があるが、2打数1安打1二塁打では1安打×2塁打=2の価値となっているので、同じ塁打を稼ぐのなら、一本の長打より、なるべく多くの単打を打った方が、得点に貢献できる結果となる。一方、「Linear Weights」と言う統計法では、単打と二塁打の比率は46:80となっており、単打の価値についての議論は終わりそうもない。
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