医師の需給規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 14:59 UTC 版)
「医療計画」も参照 勤務医を辞めて開業した医師に一時的な病院勤務を義務付けたり、院長になるために僻地勤務経験を義務付けたり、産婦人科・小児科の研修を義務付けたり、各診療科ごとの定員を設定しようという、いわゆる医師の計画配置の提案がなされている。しかし、診療所の多くが赤字経営をしている現在、開業医にさらなる負担をかけるのは地域医療を今まで以上に疲弊させる可能性がある。地域医療や産婦人科医療を義務付けたとしても、実際に現場で必要とされている技能を身につけるために必要な年数の他科勤務を義務付けるのは現実的ではない。さらに、これ以上のリスクを付加することは医療職希望者のさらなる減少につながりかねない。また、現在、医籍登録は都道府県単位で行われており、医師は県境を越えて隣県で保険診療が出来ない。このような規制を取り払えば各都道府県ごとにすべての診療科をそろえる必要もなくなり、計画配置の必要性も低減する。
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