化学での鏡像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/14 17:47 UTC 版)
数学での最も狭義の意味と同じである。すなわち平面(2次元空間)に関して対称な図形同士の関係、対称な図形に移す操作、対称な図形そのもの、を言う。ただし普通の分子(またはイオン)では、原子間の単結合の周りの回転は液相や気相では自由に行われており、単結合の回転により変換する分子同士は同じ分子と見なせるので、単結合の回転により鏡像と一致する分子全てもやはり鏡像であると言う。 ある分子の鏡像同士が回転や並進や単結合の回転では重なり合わないとき、この対の鏡像分子を互いにエナンチオマーと呼び、エナンチオマーが存在する分子をキラル分子と呼ぶ。鏡像同士が回転や並進や単結合の回転で重なり合えば、この分子はアキラルである。
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