勝負手と形作り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 14:27 UTC 版)
劣勢な側が形勢の逆転を狙って戦いを仕掛ける着手を勝負手と言う。一般には一段落(または終局)までを読みきって着手を決めるとされるが、複雑で長手数を読む必要がある戦いではプロ棋士でも読みきれない場合がある。優勢の側はそうした見通しの立たない戦いを避け、劣勢の側はその戦いに逆転の可能性があれば積極的にその戦いを挑む。 また必敗の形勢であっても、難解な死活や攻め合いが残されている場合、そこを決着してから投了するほうが棋譜を鑑賞する者に分かりやすい。そこで手段が成立しないことを承知の上で、難解な死活や攻め合いに着手し、相手の的確な応手を見定めて投了する慣習があり、この着手を形作りと言う。アマチュアの場合は形作りに受け損なっての逆転もあり得るので、「形作り」を「最後の勝負手」の意で使う場合もある。
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