勝山風・丹前風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 04:30 UTC 版)
湯女時代に武家の使用人である旗本奴に人気が高かったこともあり、勝山の好みは男っぽい、武家がかったものが多かった。 後に丸髷とも呼ばれる武家風の勝山髷は上品な印象から武家の奥方などにも好んで結われるようになり、当時の識者を嘆かせたという。 現在どてらとも呼ばれる広袖の綿入れ「丹前」も彼女が考案し贔屓客の旗本奴や侠客に広まった。丹前風呂は堀丹後守の屋敷前という土地柄もあってか血気盛んな若者が常連客に多く、彼らのような江戸初期の若者の派手な好みを丹前風とも言う。 以下は勝山が考案し、愛用したとされる品々である。 勝山髷:髷が大きな輪になっている華やかな武家風の髷。 勝山草履:鼻緒が朱色で二本ある草履。 丹前:派手な縞柄の広袖の綿入れ。袖口などが別布で覆われている。 またのちに「花魁道中」と呼ばれる吉原の「外八文字」を踏む道中の足どりは彼女の考案という説がある。それまでは京都・島原の太夫道中に倣って、吉原も「内八文字」の道中をしていたという。
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