動力取出し装置
特殊用途自動車用などに、走行以外の目的で、エンジン動力を使用する場合に装備される装置。英文頭文字でPTOと略称される。エンジンやフライホイール動力を取り出す場合もあるが、トランスミッションの側面に動力取出し装置を取り付け、副軸歯車より動力を取り出す方法が一般に普及している。用途によっては変速および正逆回転の切り替えができるものもある。取り出した動力はオイルポンプをまわして油圧を発生させ、ダンプカーでは荷台の昇降動作、ミキサー車のドラム回転動作などに使われ、特装車の装置動力源としている。また最近の4WDステムではFF車のトランスミッションにこの装置(PTO)を取り付け、後輸をカップリングクラッチで駆動するタイプの4輪駆動車が一般的になってきているが、この出力装置を一般にはトランスファーと呼んでいるが、本来はPTOである。
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