動く人工島とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 動く人工島の意味・解説 

動く人工島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 02:21 UTC 版)

動く人工島
L'Île à hélice
原書の扉絵[1]
著者 ジュール・ヴェルヌ
イラスト レオン・ベネット
発行日 1895年
発行元 J.Hetzel & Cie.
フランス
言語 フランス語
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

動く人工島』(うごくじんこうとう、原題:L'Île à hélice )は、フランスのSF作家ジュール・ヴェルヌの科学小説である。1895年初版で、原題を直訳すると『スクリュー島』になる。

内容

フランス人の弦楽四重奏団の4人はアメリカ巡業中に、謎のスタンダード島政府の手によって島に連れてこられた。スタンダード島は当時最高の科学技術を使って作られた人工島であり、海の上を移動することができたのだ。4人を賓客として迎え、島は南太平洋への航海に乗り出す。南洋でのさまざまな出来事、科学技術の粋を活かした理想都市の姿、その島内での2つの党派による対立などが描かれる。

特徴

ヴェルヌ後期の代表作で、生家のあったロワール川の中州の島と生涯あった冒険精神が融合した傑作とされる。また、他の作品にはあまり見られない特色として、党派の対立が描かれている点がある。ヴェルヌが作品に政治的な思想を入れることは珍しいことではない。ここで党派の対立が描かれた背景には、1883年アミアン市の左派の市議会議員となったことと関連があると考えられる。

日本語訳

  • 『うごく島の秘密』塩谷太郎(抄訳)、学研、1964年
  • 『動く海上都市』三輪秀彦(抄訳)、集英社、1968年
  • 『動く人工島』三輪秀彦(抄訳)、創元SF文庫、1978年

脚注

  1. ^ レオン・ベネットによる挿絵



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「動く人工島」の関連用語

動く人工島のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



動く人工島のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの動く人工島 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS