加水分解試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 23:16 UTC 版)
エスクリンは、クエン酸第二鉄と胆汁とともに寒天培地に取り込まれ、胆汁エスクリン寒天培地が作られる。エスクリンが加水分解されるとエスクレチン(6,7-ジヒドロキシクマリン)とグルコースが生成される。エスクレチンは、クエン酸第二鉄と濃茶色または黒色の錯体を形成するため、加水分解を確認することが可能である。 胆汁エスクリン寒天培地に菌を接種し、37℃で24時間培養し、濃茶色や黒色のハロが表れれば、試験が陽性であったということになる。腸球菌、アエロコッカス属、リューコノストック属では陽性の反応が出る。エスクリンは、長波長の紫外線(360nm)下で蛍光を発するが、エスクリンが加水分解されると、この蛍光も消失する。 腸球菌は、接種後4時間程度で陽性を示すこともある。
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