初期ドゥカート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/24 09:08 UTC 版)
「ドゥカート」という単語は中世ラテン語の"ducatus"(「公爵の」や「公爵領の」、又は「公爵の硬貨」の意。)が語源である。 こうした硬貨が初めて発行されたのは、シチリア王ルッジェーロ2世統治下のプッリャ公国(公爵領)であったと考えられている。1140年に彼は、キリスト像と"Sit tibi, Christe, datus, quem tu regis iste ducatus"(「キリストよ、汝が統べるこの公爵領を汝に捧げん」の意。)という文句が刻印された硬貨を鋳造した。 ヴェネツィア共和国のドージェ、エンリコ・ダンドロはルッジェーロ2世の硬貨からデザインの影響を受けたドゥカート銀貨を導入した。しかし、ヴェネツィアのドゥカート金貨が次第に重要度を増した結果、「ドゥカート」という言葉はこれらの金貨のみを指す言葉となっていき、銀貨はグロッソ(英語版)と呼ばれるようになった。
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