分音記号を伴った u としての ü
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 03:18 UTC 版)
「Ü」の記事における「分音記号を伴った u としての ü」の解説
スペイン語・ポルトガル語・フランス語などでは、分音記号(トレマ tréma/trema、スペイン語ではディエレシス diéresis)は連続する2つの母音字の一方に付けられて、発音の規則を変更する役割を果たす。この記号が u に付けられるのはおもに以下の場合である。 スペイン語およびブラジル・ポルトガル語において、güe, güi は [ɡwe], [ɡwi] の音を表す。gue, gui が [ɡe], [ɡi] を表すのに対し、u 音を強制的に発音させるものである。 ※ポルトガルでは表記の区別をしない。 ブラジル・ポルトガル語において、qüe, qüi は [kwe], [kwi] の音を表す。que, qui が [ke], [ki] を表すのに対し、u 音を強制的に発音させるものである。 ※スペイン語では [kwe], [kwi] を cue, cui と綴り、この記法に頼ることはしない。また、ポルトガルでは表記の区別をしない。 現在ポルトガル語ではポルトガルとブラジルの正書法を近付ける改革が行われており、ブラジルでも移行期間を経て2013年からトレマ無しのgue, gui, que, quiのみが使用される。 フランス語でもトレマが使われるが、 u にトレマが付けられるのは、いくつかの特殊な場合に限られる (fr:Ü (lettre)#Françaisを参照)。
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