分割による経営再建
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:06 UTC 版)
「アリタリア-イタリア航空」の記事における「分割による経営再建」の解説
イタリア政府は、航空事業会社と清算対象会社に分割し、収益の見込める部分を航空事業会社に引き継ぐ方針を固めた。2008年8月29日、アリタリア航空は分割案に同意し、約1,800億円の負債を抱えて会社更生手続きに入った。 分割後の航空事業部門会社はベネトンや大手銀行などの投資を受け入れ、約7,000人の人員削減をする。ヨーロッパ域内はエアワン、長距離国際線はエールフランス‐KLM、ルフトハンザドイツ航空などと提携する計画である。9月18日、労働組合の反発があることから、イタリア国内の投資グループは再建計画から撤退した。 9月22日、支援企業を公募することになったが、支援先が決まらなければ運航停止、清算手続きに入る。また、再建策を提示しなければ、イタリアの航空当局から運航免許の停止もありうる状況であった。9月26日、主要な労働組合が合意したため、分割救済案が実施されることとなった。分割後の新会社は「イタリア航空」として10月15日に発足した。 2009年1月13日に同社は公式サイトで無事完全民営化を果たし、名称も「アリタリア-イタリア航空会社」に変更、新会社として運航を開始したと発表した。同時に、会社の住所や電話番号、主なスケジュールの変更は無く、従来通り利用できる事も明言している。
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